中将姫・・・古寺に歴史を訪ねて
★★ 西の宮市 矢倉和雄 ★★
ご無沙汰いたしています。 お元気ですか! チョット思いつきで私のお気に入りの仏様を掲載頂きたく下記に記します。
今年は、多分我々同期生も、大部分の方が、いやおうなしに、後期高齢者の仲間入りと言うことになりますね。宗教心の有無は別として、何となく仏様というものに関心を持たれるのも自然な事かと思います。
私は、50代に女房と、西国霊場、新西国霊場をレクリエーションかたがた、廻って来ました。四国八十八霊場はまだアプローチの段階です。信仰心と言うのは全く持ち合わせませんが、観光的でない、田舎の寂れたお寺をのんびり廻るのは、何となく安らぎを覚え、いいものです。それと、年のせいでしょうか歴史にも興味をもっています。安っぽい句ですが、「古寺に歴史尋ねて今更に、人の命の儚きを知る」です。
ところで、特に、関東の方にはあまり知られていない、私のお気に入りの仏様の写真を添付します。その、仏様は、中将姫と言います。女性の仏様で、木彫りで、彩色された日本で唯一の仏様です。
詳しくは、ホームページで知ることが出来ますが、この彩色木彫りの仏像の写真は残念ながら誰も掲載していません。私は、20年近く前、たまたま、和辻哲郎の「古寺巡礼」(岩波文庫)で知り、二上山(ふたがみやま)の山麓の当麻寺(たいまでら)を何回か尋ね、住職に頼んで1万円を払い写真を撮らしていただきました。中将姫は藤原鎌足の孫娘で、苦境に耐えながら、3丈角余りの立派なだんつう(じゅうたん)を織り上げた事でも有名です。当麻寺の本尊はこのじゅうたんです。中将姫の仏像(写真1)は、なんとも言いがたい品格があり、鼻の頭がはげていますが、美しい仏像です。厨子に収められ、金網がかぶさっている(鳥等が入らないように)のが残念ですがぜひご覧下さい。銅像(写真2)も序に添付します。
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写真1 中将姫彩色木仏 |
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写真2 中将姫の銅像 |
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